両家顔合わせの準備で決めること
ここからは、顔合わせ食事会に向けて準備したいことをご紹介します。
次の5つの項目に分けて見ていきましょう。
1 参加者・日程・時間帯
参加者
基本はふたり+両親、兄弟姉妹や祖父母を招待することも
参加者は結婚するふたり+両家の親が一般的ですが、とくに決まりはありません。
兄弟姉妹や祖父母が参加するのもOKなので、両家で相談して決めましょう。
参加者が決まったら、「どんな雰囲気の顔合わせにしたいか」を両家ですり合わせておくとGOOD!
フォーマルやカジュアルなど、会の雰囲気を最初に決めておくことで、会場や進行内容を考えやすくなりますよ。
日程
参加者全員の都合を確認して決めよう。「大安」などのお日柄を考慮する場合も。参加者が決まったら、日程の候補をいくつか挙げて、ふたりから自分の家族に予定を聞いてみましょう。
時期としては、結婚式の6ヶ月前くらいに行う人が多いようです。
結婚式が近づくと式の準備も忙しいと思うので、遅くても3ヶ月前までには済ませたいですね。
日取りは「大安」など縁起の良いお日柄を選ぶ人もいますが、ふたりも親もそこまで気にしないようであれば、考えなくて大丈夫でしょう。
お日柄には「大安」のほかに「友引」や「先勝」「先負」といった選択肢もありますが、これらは時間帯によって吉凶が違います。
「友引」は午前か夕方が吉、「先勝」は午前が吉、「先負」は午後が吉とされているので気をつけてくださいね。
お日柄の良い日にするなら、人気の会場は予約が埋まってしまうこともあるので早めに動きましょう。
時間帯
昼が多数派だけど夜でもOK!みんなの都合に合わせて柔軟に決めよう
食事会の時間帯はお昼時が一番多いですが、夜に行うこともあります。
せっかくならお酒も楽しみたいという場合は夜の食事会もいいですね。
会場が実家から離れていて、新幹線や飛行機で日帰りしないといけない場合は、早い時間帯に始めた方が良さそうです。
2 場所
エリア
みんなが来やすいエリアを選ぼう。遠方なら「お互いの実家の中間地点」が主流。大切なのは、両家からアクセスしやすい場所を選ぶこと。
遠方の場合はお互いの実家の中間地点を選ぶことが多いですが、どちらかの実家近くに出向くパターンもあります。遠方から来てもらうのであれば、会場は駅や宿泊地の近く、または公共交通機関で行きやすい場所にするなど、配慮できるとベターです。
会場
落ち着いてすごせる「個室」が人気。お店の雰囲気も大事なポイント
会場は、落ち着いて食事や会話を楽しめる料亭やレストランの個室が人気です。
フォーマルな会場にするか、カジュアルな会場にするかなど、最初に決めた食事会の雰囲気に合ったお店を選ぶと良いですね。
結婚式の会場がすでに決まっている場合は、会場内のレストランにするというアイデアもありますよ。親にも、会場の雰囲気や料理を確かめてもらうことができますね。
料理
ゆったり楽しめるコース料理がおすすめ。好き嫌い&アレルギーは事前に確認を
顔合わせの料理は、「コース料理」がおすすめです。
コース料理なら、注文などのお店とのやり取りが少ないので、会話と食事をゆったり楽しめそうですね。
反対に、大皿料理や鍋料理など取り分ける必要のある料理は避けたほうが無難です。
料理のジャンルは親の好みを考えて決めるといいですよ。
アレルギーや嫌いな食べ物があれば、事前に会場へ伝えて対応してもらえるとGOOD。
予約のときは「顔合わせ食事会で利用する」ことをきちんと伝えておくようにしましょう。
また、お酒を飲みすぎて失敗してしまうケースもあるので、お酒の飲み方についても少し相談した上で当日を迎えたいところです。
3 費用の分担や支払い方法
費用相場はどのくらい?
2~6万円くらいの人が半数以上。食事代+個室使用料で計算しよう
食事代、飲み物代は1人5,000円~1万円くらいが目安で、個室の場合はこれに個室使用料が加わることもあります。(きのえねでは、室料はいただいておりません。)
参考に、先輩カップルの顔合わせ食事会の費用総額をみてみましょう。
2~4万円未満の人が28.7%と最も多くなっていて、続いて4~6万円未満の人が26.9%となっています。
全体の9割以上の人は、10万円以内で収まっているんですね。
費用の負担
「ふたりで負担」のカップルが7割。交通費・宿泊費がかかる場合は柔軟に決めて
顔合わせを行ったカップルのうち、費用をふたりで支払った人は70.7%でした。
ふたりが親を招待するという形で、折半するパターンが増えているんですよ。
そのほか、親も含め両家で折半するパターンもあります。また、遠方の場合は交通費や宿泊費がかかりますよね。交通費は各自で負担してもらう場合が多いようですが、「招待する側だから」とふたりで負担するカップルもいるよう。
どちらかが遠方の場合は、交通費や宿泊費を片方が出して、食事代はもう片方が持つパターンもあるようです。
こちらも決まりはないので、みんなが納得できる方法を事前に話し合って決めておくといいですね。
ふたりがお金を出さず親に支払ってもらった場合は、後日ささやかなお礼の品と手紙を送ると良いですよ。
支払い方法
ベストタイミングは会食の終盤。代表者が一括で払うとスマート
食事が終わりに近づいた頃合いで、ふたりのどちらかがさりげなく席を立って支払いを済ませておくとスムーズです。
両家で折半する場合も、ひとまず代表者が一括で支払って、顔合わせが終わった後に別途清算するといいですよ。
4 手土産
手土産の有無や予算は。両家で事前に決めておこう
手土産は必ず必要なものではありませんが、用意するパターンが多いです。
両家で金額に大きな差があると気まずいかもしれないので、同じくらいの金額になるよう調整できると良いですね。
ふたりからそれぞれの親に確認しつつ、前日までに準備をしましょう。
相場は3,000円~5,000円ほどです。
おすすめの品は、
・日持ちする個別包装の菓子折り
・バームクーヘンなど縁起の良い食べ物
・話の種にもなる地元の名産品
など。
親の好みも把握して選ぶとベターです。
逆に避けた方がいいのは、
・日持ちしない生もの
・重たいもの
・かさばるもの
などです。
渡すときのポイントは?
渡すときは紙袋や風呂敷などの包みから取り出し、正面に汚れなどがついていないか確認してから、相手の方へ正面を向けます。
「〇〇がお好きだと伺いましたので、地元で評判の品をお持ちしました」
といったように一言添えるとパーフェクト。
「のし」や「水引」はつける?
お祝い事の贈り物には「のし」や「水引」などの飾りをつけることがありますが、顔合わせではそこまで準備しないことが多いようです。
ただ、地域や家の考えによってはつけることもあり得るので、両家ですり合わせをしておきましょう。
のしや水引をつける場合のマナーは、こちらの記事で紹介しています。
5 当日の服装
両家の「格」をそろえるのが基本。フォーマル感を忘れずに
ポイントは、両家で服装の「格」を合わせること。
「相手側のお父さんはスーツでびしっとネクタイを締めているのに、自分の父はノーネクタイ、ジャケットも着ていない・・・」
なんてことになったら気まずいですから、家族も含めて何を着るか考えましょう。
一般的なのは次のような服装です。
○男性本人、父親
・ブラックスーツ
・ダークスーツ
○女性本人、母親
・上品なワンピース
・落ち着いた色味のスーツ
・振袖、訪問着、色留袖などの和装
女性のワンピースは膝丈より短くない、露出をおさえたもので、明るめの優しいカラーを選ぶと、おめでたい場にふさわしい雰囲気になりそう。
アクセサリーはパールなど上品で主張の少ないもの、バッグはきちんと感のある小さめのものがおすすめです。
とはいえ、服装にも厳密なルールはありません。
カジュアルな会場で季節が夏なら、男性陣はお互いノーネクタイにしたり、高級料亭なら雰囲気に合わせて女性陣は和装にしたり・・・
両家で話し合って、会場や季節に合わせた服装にするのが良さそうです。